シャールとファンタジー11

たちき「引き続き魔法トークです。今日は属性について」
シャール「属性の何について語るんだ?」
たちき「例えば、水属性と氷属性を別物にするか同系統にするかとか」
シャール「難しい問題だな。ネットでもたまに見かけるお題だけど。たちきはどう考えてる?」
たちき「臨機応変に、作品によって使い分けてます。別属性にしたり、氷を水の派生にしたり。ただ、どちらかといえば基本には分けたい派です」
シャール「水を凍らせたものが氷だから、同じといえなくもないわけだけど」
たちき「いわゆる地水火風の四属性なら、氷は水に含めてしまうっていうパターンが多いようですね」
シャール「その場合、雷は風属性の派生だったりするんだよな」
たちき「あるあるですね。個人的には、雷属性もちゃんと分けたい派です」
シャール「地水火風氷雷の六属性か?」
たちき「プラス、光と闇で八属性が理想ですが……」
シャール「そういう世界観で書いた作品、あるのか?」
たちき「実はありません」
シャール「なんでだよ!」
たちき「理由はまたあとで。最初の話に戻りますが、魔法で具現化させた氷は、融けて水にならない、という説もよく見かけます」
シャール「その場合、例えば放った氷の矢とかはずっと消えないのか?」
たちき「魔法で呼んだものは、魔力が途切れれば消えるのが普通でしょうか。もしくは術者の意志で消すとか?」
シャール「かといって、綺麗な水を呼んで飲んだとしても体内で消えるわけじゃない……よな」
たちき「そういうとこまで考えてると、ぐだぐだしてなかなか小説書けないんですよ。だから深く考えずにとりあえず書き出すのは大事です」
シャール「それだとあとから矛盾するとこが出てきて困るだろ。やっぱり最初のうちにいろいろ決めておかないと」
たちき「世に発表しちゃったら、あとから設定変えるのは面倒だし大変かもだけど、自分しか読んでないならいくらでも修正できます」
シャール「たちきも、あとから変えた魔法設定はあるのか?」
たちき「もちろんです。変えまくりです。上に書いた八属性の魔法のお話も、書き出してから水と氷を分けるかどうするかそのままいくか悩んで、でもやっぱり相反する属性を持たせたくて、光⇔闇、水⇔火、風⇔雷はともかく、氷⇔土っていう相反属性はどうなんだろうと悩みまくった結果、水(氷)で一属性にまとめて、土魔法は別枠の特殊魔法扱いにして、地水火風雷光闇の七属性の世界観にしたり」
シャール「それだけでだいぶ変わるのか?」
たちき「変わりましたね。氷魔法を得意とするキャラと水魔法を得意とするキャラの得手がかぶらないように調整したり、主人公は光使いだったのに土魔法を特殊魔法にしちゃったから主人公は土魔法も使えることにしようとか。キャラ設定から大幅にリメイクしました」
シャール「魔法の属性もいろいろ大変なんだな」
たちき「それをいろいろ考えるのが面白いんですけどね」