シャールとボウリング16

シャール「ボウリングについてはそれくらい?」
たちき「かな。とりあえず喋りたいことはだいたい喋れたかと。数日で終わるかなって思ったら半月くらいはボウリングトークしてたんですね」
シャール「じゃあ最後は、私を含めて読者の方々も疑問に思ってる件について語って締めてもらうってことで」
たちき「なんか疑問残ってました?」
シャール「ボウリング引退の理由」
たちき「……あ〜」
シャール「引退してからもう五年以上ボウリングやってないんだよね。よっぽど何かあったの?」
たちき「いやいやつまんない理由です。そんな心配してもらうことではないです」
シャール「利き腕を怪我して重いものが持てなくなったとか、投球時にボールがすっぽ抜けて天井を破壊してしまって気まずくなったとか」
たちき「だからそんな重い理由じゃないですから。ただ単に、番長のデータが消えちゃったんです」
シャール「番長っていうと、一週間くらい前に話題にしたラウンドワンのボウリングシステムのこと?」
たちき「そうです。その頃は数ヶ月に一回とか二回とか、友人達とある程度定期的に投げてはいたんだけど、最後にボウリングした時は結構久しぶりで、あとから調べたら半年以上ぶりのボウリングだったんですけど」
シャール「話の流れからすると、半年期間があくと番長のデータが消える?」
たちき「そうです。しかもデータが消えるというよりは不正データとして扱われてしまうんです」
シャール「半年ボウリングしないって、そういう人も多いと思うけど」
たちき「そうですよね。半年じゃなくて、せめて一年にしといてくれれば……。なんて言ってもしかたないんですけど、とにかくその時、約七年かけて積み上げた記録がパーになったんです」
シャール「ちょっと切ないね」
たちき「ちょっとどころじゃなかったです。だから最後の時は、データも記録も関係ないからかなり投げやりに投球してましたし」
シャール「あらら」
たちき「脳内では某映画のラストシーンが流れてました」
シャール「どういうこと?」
たちき「『まだ何か残っているか』『不正データだけです』『もう一度ボウリングサークルを結成したい』『今日が最後です』『また会おう、たちき』『もう(ボウリングを)投げることはないでしょう』みたいな感じですね」
シャール「古い! そのネタわかってくれる人いるのかな」
たちき「結構有名な場面だし名言だし、伝わる……といいんですけど。そんなわけで、僕のボウリングは約6年前に終わりました。ご静聴、ありがとうございます」
シャール「どんな終わり方よ。それっきりほんとにやってないの?」
たちき「やってないですね。ちなみに番長も数年前にサービス終了したらしいです。今はスマホのアプリとかで新しいボウリングの記録とかやってたりするんでしょうか、多分ですけど」
シャール「時代の流れ的にはありそうかも。またいつかたちきがボウリングやる時はくるのかな?」
たちき「未来(さき)のことはわかりませんね。多分ないと思いますけど」