シャールとボウリング9

たちき「さて、大学時代に話を戻して。大学在学中や卒業後しばらくは大学すぐ近くのボウリング場で投げていたわけですが、数年後、市内にとある施設がオープンします」
シャール「話の流れからしてボウリング場? でも時代的に新しいボウリング場ができたりは難しいよね」
たちき「いえ、正解です。正確にはボウリングを含む大型複合アミューズメント施設……」
シャール「あ、わかった。ラウンドワン!」
たちき「そうです。すぐ近くにオープンしました。といっても行ったのは結構あとになってからだった気はしますけど……正直初めて行ったのいつだったか覚えてません」
シャール「またうろ覚え?」
たちき「うろ覚えどころかさっぱりです、ラウンドワンデビュー。行ったきっかけも覚えてないですし」
シャール「一緒に行った友人に聞いてみたら?」
たちき「そこまではいいかなと。うろ覚えで書くのがたちきクオリティなので」
シャール「意味わかんない」
たちき「……もしかしたら番長がきっかけだったのかも」
シャール「番長って?」
たちき「ボウリングで対戦して自分のランキングを上げたりスコアの記録を残せたりするシステムがあったんです」
シャール「対戦って、誰と?」
たちき「国内の他のラウンドワンで投げているボウラーとリアルタイムオンライン対戦です」
シャール「なかなか斬新なシステムじゃない」
たちき「それをやってみようってなって、ラウンドワンに行った……ような覚えが」
シャール「番長やったの?」
たちき「やりました。カード作ってキャラクター作って。むしろ、ラウンドワンではボウリングしかしたことないです、そういえば」
シャール「カラオケとかスポッチャとか」
たちき「行ったことないですね。ボウリング後にゲーセンをくるっと眺めてたくらいかな」
シャール「ラウンドワンのカードは?」
たちき「作ってないです。番長カードがあればボウリングできますし」
シャール「カードは残ってないの? 記録は? 今はもう番長やってないの?」
たちき「そんなたくさん聞かれても一度に答えられません。順番に答えます。カードはまだあると思うけど、どこにやったかな……フォースカードとかといっしょにカードファイルに入れてあったはずだから多分カバンの中に……ちょっと探しておきます。カードがあれば記録も書いてあるはず。今は番長……というかボーリングを引退しました。そして番長も数年前に終了したはずです」
シャール「それだとカードが見つからないことには話が進まないじゃない」
たちき「そうでもないですよ。市内にラウンドワンができたおかげで他のボウリング場も危機感を持ったのか、いつもの3ゲーム+貸し靴パックだけじゃなくて5ゲームの安いプランを出してきたところもありましたし。ちなみにわたくし、一時期週3でボウリングに通ってました」
シャール「月3じゃなくて週3!?」
たちき「仕事から帰る道沿いにボウリング場があって、仕事帰りにふらっと2ゲームや余裕があればさっき書いた5ゲームとか投げてました」
シャール「それだけやってると結構上達したんじゃないの?」
たちき「その頃のアベレージは……続く」