シャールとボウリング

たちき「突然ですけど、今日から数日間はボウリングトークです」
シャール「あれ? 合唱曲は?」
たちき「諸事情で後倒しになりました」
シャール「なんでまた急にボウリング?」
たちき「最近は全然やってないけど、昔から好きだったので」
シャール「なんで最近やってないの?」
たちき「それはおいおい語ります。まずはボウリングとの出会いからでしょう」
シャール「じゃあ、普通に質問するね。初めてボウリングしたのはいつ?」
たちき「ちょっとうろ覚えですけど、おそらく16歳の頃。学校帰りに友人達と」
シャール「学校帰りにボウリング場があったんですか?」
たちき「いや、家とは正反対だけど市内にはありました。駅ビルの中に」
シャール「駅ビルにボウリング!? たちきの住んでたとこってもしかしてめちゃくちゃ都会だったんですか?」
たちき「…………そうです。都会です」
シャール「不自然な間がありましたけど」
たちき「電車の終点の駅ビルの上層階にあったんです。まあ電車じゃなくて自転車で行ったんですけどね」
シャール「意味がわかりません」
たちき「学生の主な移動手段ていったら自転車でしょ?」
シャール「都会の学生の移動手段は電車では?」
たちき「…………うちの学校はたんぼの真ん中に建ってまして。電車で通う学生は僅かでした」
シャール「やっぱり都会じゃないんですね。それはそれとして、駅ビルにボウリング場があったのはほんとですか?」
たちき「それは本当です。といっても一回……いや、二回行ったような覚えがあるようなないような、くらいですけど」
シャール「その頃はまだボウリングにはまってなかったんですか?」
たちき「そうですね。面白いとは思ったけど、がっつりはまったりはしませんでした。その頃は街中のゲームセンターに行くほうが楽しかったので」
シャール「でもボウリングについて語りたいってことは……」
たちき「大学ではまりました。大学のすぐ近くにボウリング場がありまして」
シャール「ボウリング場ってそんなにあちこちあるものでしたっけ?」
たちき「僕が生まれるずっと前とか、そういうブームがあったらしいですよ。詳しくはわかんないですけど」
シャール「ちなみに聞き忘れましたけど、初プレイ時のスコアは?」
たちき「うろ覚えですけど、2ゲームやって約120と約80とかだった、はず」
シャール「いかにも初めてらしいスコアですね」