シャールとみんなのうた・雨のちスペシャル

たちき「延長戦一曲目はこちら。國府田マリ子さんの『雨のちスペシャル』です」
シャール「懐かしい歌を選んだね」
たちき「今でこそ、脱オタクとしてアニメやゲームからは遠退いてる僕ですけど、この歌が流れている頃が多分一番オタクだった時期でして。アニメ・マンガ・小説にラジオ、そして声優さんと、いろいろそっち方面に詳しかったものです(遠い目)」
シャール「脱オタクにツッコミたいとこだけどさておいて、國府田マリ子さんが好きだったの?」
たちき「うーん、特に好きな声優さんがいたとか誰か一人をおっかけしてたとかそういう特別な好きというほどではないんですけど、でも國府田さんの柔らかい声や演技や歌はとても好きでしたよ」
シャール「じゃあかばんにベルを付けてたりは……」
たちき「そこまではしてなかったです。でもラジオとかは聞いてました。あとはシングルが出るたびに聴いて覚えたり、そういえばアルバムも何枚かは持ってたはず。とまあそのくらいのにわかファンですけど、國府田さんの歌がみんなのうたで流れるときいてテンション上がったのは覚えてます。今みたいに、何時の番組で流れるかも簡単に調べられない時代だったから、1チャンネルや3チャンネルのあちこちの放送時間のみんなのうたをチェックしたり」
シャール「録画したりはしなかったの?」
たちき「うちにはビデオというものがなかったので」
シャール「それは残念だね。結局見れたの?」
たちき「見れました、聞けました。初めて見た時は感動しましたよ。約5分のフルコーラスの歌でしたけど、単純な1番2番繰り返しって構成じゃなくて、あえて例えるなら前半と後半の二部構成って感じでしょうか。前半は雨の過ごし方、後半は雨上がりで晴れたらやりたいことを表しているかなと」
シャール「じゃあまず、前半部分で好きなところはどこかな」
たちき「♪ま、いっか 青空をあきらめて あくびしてのびしてのんびり、のとこかな。雨が降ったから残念、と思わないで、のんびりしようって前向きな歌詞がすごく好きです。からの、雨の日には雨にしかできないスペシャルなことがあるから、雨に包まれて雨に合わせて歌って、さらに雨の中へ出かけようって続くんですけど、雨が降ったら引きこもるのが当然と思っていた自分にとって目から鱗でした」
シャール「草も元気を取り戻すし、街の空気も洗われるんだよね」
たちき「そして傘の花が咲くと。うまい歌詞ですよね」
シャール「そのあと、後半行く前に少し長めの間奏がはいるんだっけ」
たちき「そうそう。で、少し繰り返しがあって、♪ファイト 今日のワタシ もう少し濡れていよう、って歌詞からすると、失恋からの立ち直りソングかなって思ったこともあったけど……」
シャール「女の子が一人で雨に濡れてるからって失恋とは限らないよね。お友達とのケンカとか学校や職場でイヤなことがあったとか、そういうのを雨で流して、このあとの歌詞に繋がるんじゃないかな」
たちき「うっ、僕の言いたいこと言われちゃいましたけど、同意見です。ここからの歌詞は♪晴れたら(以下略)となっていて、雨が上がったら……つまり心が晴れたらあれやりたいこれもやりたいあれをやろうこれをやろうって、いろいろやりたいことが続くんです」
シャール「電車に乗ったり海に行ったり宇宙にお出かけしたり」
たちき「水着を着たり翼がはえたり虹を渡って空の彼方へ飛んでいったり。夢がふくらむ歌ですよね」
シャール「雨の歌じゃなくって、あくまでも雨のちスペシャルっていう曲名だから……」
たちき「雨もいいけど、雨上がりはもっといいよねって曲なんだと思います。また聞きたくなってきました」
シャール「それはそれとして、じゃあ明日の歌は?」
たちき「延長戦、最後の一曲です」
シャール「もう終わりなの!? 延長戦、短くない!?」
たちき「聴いてください。みんな大好き『グラスホッパー物語』」