シャールとみんなのうた・ちいさい秋みつけた

シャール「歌い出しは覚えてる?」
たちき「ふふん、よくある引っ掛けですね。ちゃんと覚えてますよ。こほん。♪誰かさんが誰かさんが誰かさんが見つけた、ですよね」
シャール「そう。そのあとが♪小さい秋小さい秋小さい秋見つけた、なんだけど、なぜか歌い出しを♪小さい秋(以下略)で覚えてる人が多いんだよね」
たちき「曲名のせいかな。間違えるのもしかたない気はします」
シャール「歌の思い出は?」
たちき「思い出というか、まあ耳に残る歌ではありますよね」
シャール「歌詞は見てみた?」
たちき「見ました。一番から順にいきますけど、目隠し鬼ってよくわからない遊びですね」
シャール「やったことはない?」
たちき「ない、と思います。でも『鬼さんこちら、手の鳴るほうへ』っていう言い回しはありますよね、そういえば」
シャール「それが多分目隠し鬼の遊び方だと思うよ」
たちき「目隠ししたまま走り回るんですか。危ない遊びですね」
シャール「そう言われるとそうかもしれないけど。もずの声はわかる?」
たちき「わかりません。漢字では百舌鳥(もず)って書くのも今知りました。さらに謎なのが二番で、北向き部屋にくもりガラス、虚ろな目にとかしたミルク……いったいなんのことなのか」
シャール「調べてみたけど、たちきはあまり聞かないほうがいい内容かも」
たちき「もしかして、さとうきび畑みたいにまた戦争とか重い話ですか?」
シャール「そうじゃないけど、重い話……かな」
たちき「じゃあ深くは聞きません」
シャール「三番だけど、風見鶏はいいとして、はぜの葉はわかる?」
たちき「わかりません。漢字では櫨(はぜ)って書くのも今知りました。入日色っていうのもよくわかんないけど、文字からすると日の入りの色、つまり真っ赤な夕焼けってことかな。聞いたことない単語がたくさんなのです」
シャール「ここまでをまとめると、ちいさい秋みつけたっていうのは……」
たちき「もずの声やすきま風やはぜの葉や夕焼けから秋の到来を感じますと、そういうことでしょうか」
シャール「解釈は人それぞれだから、たちきがそう思うならそれでいいんじゃないかな」
たちき「百舌鳥とか櫨とかは、今度勉強しときます。さて明日も王道ソングいきます。『大きな古時計』」
シャール「新しいほうかな?」
たちき「いや、多分古いほうですね、僕が知ってるのは」