シャールとみんなのうた・わたしの紙風船

たちき「シャールは紙風船って見たことある?」
シャール「実はないんだよ。普通の風船とは違うの?」
たちき「空気を入れて膨らませるのは同じだけど、それ以外は全然違います。文字通り紙でできていて、何枚かの紙が張り合わされてるのかな。一応、球形に膨らみます」
シャール「聞いた話だと、膨らませる前の状態から手の平の上でぽんぽん跳ねさせるとだんだん膨らむらしいけど、ほんと?」
たちき「小さい頃にやった覚えはあるけど、うまくいった覚えはないですね。とまあそんな感じに紙風船の予備知識からの、この歌です」
シャール「調べた感じだと、誰かを励ますための曲なのかな」
たちき「その誰かを紙風船に見立てているわけですね。叱られたり泣いたりしても、僕が君を優しく元に戻してあげるよ、みたいな」
シャール「そんな感じ、かな?」
たちき「そして一緒に麻雀しようねってわけです」
シャール「なんでいつも麻雀の話にもってくの! どうせポンがどうとか言うんだろうけど」
たちき「先読みされた(汗)。だってポポポポンですし」
シャール「麻雀は置いといて、何かこの歌の思い出はない?」
たちき「思い出っていうか、歌の最後のほう、♪もっと高くもっと高く、あたりから曲調がちょっと変わるんですけど」
シャール「途中までは少し暗めな感じだけど、そこから明るくなるみたいだね」
たちき「でしょう。その部分が好きでした。昔からハッピーエンドの物語が好きだったから、最初は暗くても最後は明るく終わる、みたいなこの歌も当時の自分は気に入ったんじゃないかと自己分析します」
シャール「誰かを励ます歌なんだとしたら、成功したってことかな」
たちき「きっとそうなんでしょう」
シャール「ところで、なんで紙風船に例えたんだろうね。たちきはどう思う? あと、今風のおもちゃや遊びに変えるとしたら、何にする?」
たちき「難しいですね。普通の風船じゃなくてあえて紙風船を題材にした理由……はかなさを表現したかったとか」
シャール「たちきにしてはロマンチックな解釈だね」
たちき「そして紙風船は、いまでも遊べる玩具だと思うので、歌詞は変えずにこのままでもよいかと」
シャール「珍しいパターンの返しがきたよ」
たちき「そんなわけで明日は『小さな木の実』です」
シャール「また少し悲しげな曲調の歌を選んだね」