シャールとみんなのうた・メトロポリタン美術館(ミュージアム)

たちき「『あ』、とか言われると気になるんですけど。なんかあるんですか、この歌」
シャール「えっとね、あまり覚えてないならそのままでもいいのかもって」
たちき「どういうこと? そんなにいわくつきの歌なんですか?」
シャール「あ、じゃあ明日の歌の紹介しようか」
たちき「早いよ! まだ今日の歌なんにも紹介してない!」
シャール「だってたちき、覚えてないって言うし」
たちき「ググったら思い出すかも」
シャール「…………あー、うん。そうかも。思い出せるといいね」
たちき「なんで目をそらすんですか」
シャール「ちなみにメトロポリタン美術館ていうのは、ニューヨークのマンハッタンにある美術館で」
たちき「今、その情報必要あります? え、ググるのもダメなんですか、この歌」
シャール「別に止めないけど、この歌、夜の美術館を不思議探検する歌と映像だよ? 大丈夫?」
たちき「……夜の美術館ていうと、意味深ですよね。にやにや。なんの単語でも『夜の』を付けると意味深になる法則。にやにや」
シャール「何を言ってるかよくわかんないけど、ほんとにそう思う? 夜のまっくら森に行きたい?」
たちき「すみません、それは怖くて行けません」
シャール「そういえばまっくら森でググると関連ワードが『まっくら森 怖い』だったけど、この歌は『メトロポリタン美術館 トラウマ』ってなるんだよね」
たちき「え、なにそれ怖い。そんなに怖い歌だったっけ」
シャール「歌っていうかメロディーはそんなに怖くないのかも。多分怖いのは歌詞と映像じゃないかな」
たちき「……映像は覚えてない」
シャール「もしかしたら、たちきも怖くてトラウマで、だから本能的にこの歌を思い出さないようになってるんじゃない?」
たちき「自分で記憶をブロックしてるってこと? いやそんなまさか」
シャール「とりあえず、歌詞見てみる?」
たちき「見てみましょう。(歌詞を見つつ)」
シャール「どう? 歌とか映像とか、思い出した?」
たちき「……最後、こんな怖い終わり方でしたっけ。閉じ込められた、って」
シャール「1番も、天使の像に服をちょうだいって言われるんだよ」
たちき「怖い。夜の美術館怖い」
シャール「♪タイムトラベルは楽しい」
たちき「そのメロディーはなんとなく覚えてる」
シャール「靴下をかたっぽだけあげるっていうのも意味深な……」
たちき「やめてやめて、なんか怖い想像ふくらむ」
シャール「だから今日の歌、覚えてないならスルーでもって言ったのに」
たちき「スルーしとけばよかった……」
シャール「閉じ込められた女の子はどうなっちゃうんだろうね」
たちき「きゃー、ちょっとおどかさないでよ。今日寝られなくなっちゃう。もういいから、明日の歌をさくっと紹介します。みんな大好き『いろはまつり』です。交互期待!」
シャール「誤字ってるよ」
たちき「乞うご期待!」