シャールとみんなのうた・赤鬼と青鬼のタンゴ

シャール「ステップを踏む歌だけど、明るい歌ってわけじゃないのかな。タンゴだけに」
たちき「そうなんですか?」
シャール「そもそもたちきはタンゴってわかる?」
たちき「えっと、ラテンのリズムで三拍子の……」
シャール「全然違うよ」
たちき「ブラジルの……」
シャール「それサンバ!」
たちき「ツッコミが早いですね」
シャール「とりあえずたちきがタンゴについて知らないのはわかったよ」
たちき「映像を見る限り、踊りの歌……いえ、踊りの曲ってことはなんとなくわかりますけど」
シャール「曲調も特徴的なんだけど、わかるかな」
たちき「そう言われても。陽気で明るいわけじゃないんですよね。でも暗い感じでもなく。語彙が少ないのでなんと表したらいいか……」
シャール「哀愁、とか」
たちき「それだ」
シャール「ちなみにタンゴだからライズ・アンド・フォールもなくて、アニメーションでもちゃんと表現……」
たちき「ライズ・アンド・フォールってなんですか? 語感からすると、のぼっておちてまたのぼ……」
シャール「それはABCのN! 私、今日ツッコミしかしてないんだけど。本業じゃないからツッコミさせるのやめてくれないかな」
たちき「平行移動のほうがアニメーション描きやすかったからタンゴになったとか」
シャール「そんな理由じゃないと思うけど、アニメーションのインパクトはあるよね」
たちき「そもそもなんであの二人は踊ってるんでしょう。服装からすると、二人(二鬼?)とも男なのかしら?」
シャール「男同士で踊ってもおかしくはないよね」
たちき「おかしくはないけど、なんとなくああいうのって男女で踊るイメージがあるから、てっきりカップルなのかと」
シャール「昔から思っていた?」
たちき「そういうわけではないけど、どういう関係なのかは疑問に思ってました。心浮かれて思わず二人で踊り出すような関係ってことですよね」
シャール「もしかしたら、二人しかいないんじゃないかな、あの山に」
たちき「あー、ちょっとありそうですね。でも二人じゃ麻雀もあまり楽しくなさそう……」
シャール「なんで麻雀?」
たちき「だって、♪月の瞳、ロンロンロンロン、って歌詞にあるし」
シャール「絶対違うと思う」
たちき「ちなみに一番最後の、♪タンゴのー、オオオオオオオオー、の歌い方はすごい好きです。あれもタンゴっぽさなのかな」
シャール「曲の終わり方もタンゴっぽいよね。踊りたくなった?」
たちき「赤鬼と青鬼のタンゴを踊ってみた、とかですか? それはちょっと遠慮します……」
シャール「じゃあ、明日はなにを紹介する?」
たちき「どうしよっかな。決まってないんですよね。よく覚えてない歌でもいい?」
シャール「いいけど、なに?」
たちき「どんな歌かは覚えてないけど、曲名だけ覚えてる『メトロポリタン美術館』」
シャール「あ」