シャールとみんなのうた・おもいでのアルバム

シャール「♪いーつのーことーだかー、おもいだしてごーらんー」
たちき「シャールが歌うの!? いつも僕にダメ出ししてるのに」
シャール「たまにはボケも必要かなって思って」
たちき「そういうのいいから、曲紹介をお願いします」
シャール「えっと、じゃあ……っておかしいよね! 紹介するのはたちきだよね!」
たちき「うん、いいツッコミですよ。シャールにボケとか合わないんで、これからもツッコミ頑張ってください」
シャール「そんなのはどうでもいいから、曲紹介してよ。ていうかここまでのやり取りは必要あったのかな」
たちき「さて、おもいでのアルバムですが、こちらは全部で7番まであります」
シャール「またスルーされた」
たちき「1番は起承転結の起みたいな感じでしょうか。小さい頃の嬉しかったことや面白かったことはいつになっても忘れないものですよね」
シャール「何か覚えてるの?」
たちき「ないことはないですけど、長くなるのでまたいつか。2番からは順番に四季を振り返ります。まずは春。綺麗なお花が咲くぽかぽかのお庭で仲良く遊ぶ様子が……目に浮かんできますね」
シャール「なんの景色が見えてるのか気になるんだけど」
たちき「長くなるので以下略。夏は……これはいけませんね」
シャール「そうだね。昔はおおらかだったのかもしれないけど、今の時代にこの歌詞はアウトかな。たちきならどう変える?」
たちき「時代に合わせて歌詞を変えるシリーズも恒例になってきましたね。えっと、むぎわらぼうしから連想すると、♪虫取り〜あそんだ〜、とか」
シャール「いい感じだね。でも虫取りも好き嫌いあるし」
たちき「じゃあ何か服を着てればいいということとその次の船や砂山につないで、♪むぎわらぼうしに〜、水着ではしゃいだ〜、とか」
シャール「それなら夏の遊びできれいにまとまるね。それでいこう」
たちき「秋は……ぴったりでいいんじゃないですか。紅葉(こうよう)の情景が浮かんできます。しいていえば、♪ラララ〜がちょっと謎ですけど」
シャール「ハイキングの楽しそうな雰囲気を表現してるんじゃないかな」
たちき「なるほど。そして冬です」
シャール「冬だけ2つあるんだよね」
たちき「昔から疑問でした」
シャール「調べた感じだと、今はクリスマスって当たり前にどこでもやってるけど、昔はやらないとこもあったから配慮した、みたいな解釈が多いみたい」
たちき「そういうことか。個人的には6番の、あったかい部屋で楽しいお話っていうのが好きです。むしろ、語る側になりたい!」
シャール「たちきならできるよ。頑張って」
たちき「そして一年を振り返る、起承転結でいえば結の7番。当時は疑問に思わなかったけど、今、歌詞を見ていてふと気になったのが……なぜ桃の花なのか。桜じゃないんでしょうか」
シャール「今は、卒業入学シーズンは桜のイメージだけど、桃の節句って言葉もあるし。この歌ができた頃か、作詞した人が子供の頃は、桜より桃のほうが時期的にぴったりだったとか」
たちき「もしくは、桃の花がたくさんある場所の出身なのかもですね」
シャール「たちきは桜と桃の花の見分けはできる?」
たちき「桃が成るのが桃です」
シャール「……じゃあ明日の歌を決めてもらおうかな」
たちき「スルーされた。じゃあ明日は、昨日うっかり混同して間違えた『一円玉の旅がらす』にします」