シャールとみんなのうた・天使の羽のマーチ

たちき「いつか、あの合唱団に入りたいって思ってたんだ。今からでも入れるかな。16歳ならぎりぎりセーフ?」
シャール「ツッコミするの面倒だからスルーしていいかな。この歌のどういうとこが好きなの?」
たちき「まずは軽快に始まるあのラッパ。マーチって曲名だけあって、ずんずん進行したくなるあの始まり方がいいよね」
シャール「金管楽器好きなんだっけ」
たちき「好きですよ。特にトランペット推しです。あとは合唱団らしいコーラス、いいですよね。2番のUh〜とかAh〜とか、聴きながら一緒に歌って練習しました。僕が音楽を好きになったのも、もしかしたらこの歌がきっかけだったのかもしれません」
シャール「自分のことなのに、かもしれません、なの?」
たちき「子供心に惹かれるものがあったんでしょう。多分ですけど」
シャール「歌詞については?」
たちき「1番は、勉強できなくても運動神経いいとモテる、という内容ですね」
シャール「モテるかどうかは関係ないんじゃ……」
たちき「某アニメでも、小学生の間は足の速いやつがモテるって言ってましたしね」
シャール「うん、まったく関係ない話題だよね、それ」
たちき「ちなみに中学校ではケンカが強いやつ、高校では勉強できるやつがモテるそうです。つまり、走って殴って本を読めという……」
シャール「殴っちゃだめだよ。ケンカはダメ。ていうか話逸れすぎだから戻そうよ」
たちき「すみません。つまり1番は、人より何か劣るとこがあっても人一倍秀でているとこがあればいいじゃないか、一芸って大事、ナンバーワンじゃなくてもオンリーワンていいよねっていうことじゃないかなと」
シャール「でもその解釈だと、オンリーワンになれない平凡なタイプは埋もれちゃうよね?」
たちき「そのフォローが2番ですよ。木登りや跳び箱、あやとりやおてだまができなくても別にいいんだよ、大丈夫だよっていうわけで」
シャール「あ、そっか。そこに繋がるんだ。そう言われるとそんな気がしてきた」
たちき「ただ、木登り・跳び箱・あやとりまではいいとして、今の若い子が小さい頃におてだまをやっていたかと言ったら……微妙に僕の世代でもぎりぎりですよ、おてだま」
シャール「あやとりやおてだまを忘れちゃった女の子って歌詞だもんね。今風に歌詞を変えるとしたら、何を当てはめる?」
たちき「おてだまの代わりになる女の子の遊び……おままごととか」
シャール「文字数オーバーなうえに語呂がイマイチかなあ」
たちき「おけしょうとかおりょうりとか」
シャール「文字数はいいけど、むしろだんだん覚えてくものじゃない、それ?」
たちき「難しいですね。いつか考えてみます。そして、天使の羽をひろげてみんなで飛ぼう、明日の地球を見に行こうというわけですね。壮大な歌です」
シャール「一人一人の一歩が集まってみんなで行進して、明日をきらめかせる歌なんだね。確かに、たちきのお気に入りなのはわかるかも」
たちき「そうでしょうそうでしょう(ドヤァ)」
シャール「そのドヤ顔は意味わかんないけど。じゃあ明日の予告をどうぞ」
たちき「この流れだと……これかな。『コンピューターおばあちゃん』」
シャール「どういう流れなの!?」