シャールとたちきのフェザーフォレスト広報局3

シャール「続いて、『うのより』二通目のおたより」
たちき「まだあるの?」
シャール「ラジオネーム『たちきの名を継ぐ者』さんからいただきました」
たちき「誰だよ! 継がせないよ、たちきは僕だけだから!」
シャール「『みなさん、フェザっす〜。ラジオ開始おめでとうございます』」
たちき「なんで決まったばっかりの挨拶がもう広まってるの?」
シャール「『このラジオは、どんなことをしていくラジオなのでしょうか』」
たちき「それは僕も知りたい」
シャール「『なるべく詳しくわかりやすく簡潔に教えてください』」
たちき「そうだそうだ、教えてください、シャールさん」
シャール「『……十文字以内で』」
たちき「十文字以内って。どんな無茶ぶりですか」
シャール「だってさ、たちき」
たちき「なんで僕に振るの。シャールが企画したラジオなんだからシャールが答えてよ」
シャール「特に決まってないかな〜」
たちき「決まってないの!?」
シャール「しいて言えば、たちきのブログを宣伝するラジオ、かなあ」
たちき「宣伝するほど内容がありませんけど」
シャール「じゃあたちきの書いた小説を宣伝するラジオ」
たちき「……すみません、最近小説書いてません」
シャール「バックナンバーをブログに載せて、それをラジオで紹介とか?」
たちき「それもちょっと恥ずかしいかな。小説をネットにアップするなら、専用のサイトに登録したほうがいいかもだし」
シャール「しときましょうか?」
たちき「やめてください」
シャール「まあそんな感じで、ラジオの目的は特にありません」
たちき「ないんだ……」
シャール「ぶっちゃけると、毎日ブログを更新するネタ切れからの……」
たちき「そういうぶっちゃけトークはいいから! ……え、じゃあコーナーとかも決めてないの?」
シャール「コーナー?」
たちき「ラジオって言ったら、ラジオ特有のコーナーが必要でしょ。何も考えてないの?」
シャール「いくつかは考えてますけど、昨今のラジオ群雄割拠のこの時代、どんなコーナーを作ってもパクりになっちゃいそうなのよね」
たちき「あー、まあそういう危惧はあるよね。とりあえず考えてあるコーナーの紹介してみたら? ダメならリスナーさんからもダメ出しあるだろうし、あまりにやばそうなのは僕も止めるし」
シャール「じゃあ最初のコーナー候補はこちら。『大人事典』」
たちき「はい、アウトー。なんでいきなり一番やばそうなコーナー持ってくるかな」
シャール「どっかのラジオに似たようなコーナーがあるの? コーナー名が同じだけで、違う内容なら問題ないでしょ」
たちき「そうだけど、それならコーナー名を変えたほうがいいと思う。ちなみにどんなコーナーなの?」
シャール「普通に聞くと普通の単語なんだけど、読み方や例文によって……」
たちき「ダメです」
シャール「まだ最後まで言ってないのに」
たちき「このラジオは全年齢なので、そのコーナーは却下します」