シャールとTRPG11

シャール「全参加者で共通シナリオのソードワールド……大作の予感ね。どんな風に進めたの?」
たちき「各テーブルごととしては6人くらいのパーティでプレイする普通のソードワールドです。重要なのは各パーティの役割分担ですね」
シャール「分担?」
たちき「各パーティというか、各ゲームマスターのシナリオというか。攻城戦で最終目的はボス(?)みたいのを倒すのですが、例えばパーティAは主戦力で正面から乗り込む、パーティBは陽動で城の外壁側面で敵を引き付ける、パーティCは先行して隠密行動と罠解除、みたいな」
シャール「どのパーティも重要な役割ね」
たちき「運営側の一人が伝令となって各テーブルを走り回って、『○○の敵を撃破』『苦戦してるあっちのパーティに応援を!』とか情報伝えてくれて、リアルタイムでいろいろ戦況が変わっていくのが面白かったです」
シャール「たちきの参加したパーティの役割は?」
たちき「隠密兼陽動というか、城の地下ルートから潜入して内部から破壊活動を行う役割……だったかな、確か」
シャール「ちなみにたちきの作ったキャラは?」
たちき「普段からプレイし慣れていたエルフ・シャーマンです。主にバルキリー・ブレッシングを使うだけの簡単なお仕事です」
シャール「地下に潜ったら普通伝令の声は聞こえないんじゃない?」
たちき「まあそうですよね。聞こえても聞こえないふりするとか、僕たちのパーティだけ坦々とシナリオ進めてました」
シャール「せっかくの合同シナリオなのに……」
たちき「伝令だけでなく、その他諸々も運営側がいろいろ伝えてくれるんですけど」
シャール「例えば?」
たちき「『天気が急変、嵐がきたぞ〜!』とか、係の人が太鼓叩きながら走り回ってました」
シャール「外で戦ってるパーティは大変だけど、もしかしてたちきが参加してたパーティは……」
たちき「地下だから天気とか関係ないです。ずぶ濡れになったり混乱したりの各パーティを横目に『うちらには関係ないから、進めよっか』みたいに、坦々と自分達の役割を全うすべくプレイしてました」
シャール「合同シナリオなのに」
たちき「まあ、それはそれで楽しめたんですよ。目的地であるラスボスの玉座前に一番乗りして他パーティが来るのをまったり眺めながら待ったり」
シャール「ラスボス前でまったりって」
たちき「で、全パーティが揃ったら……」
シャール「まさか全員で攻撃!? さすがに無理がない?」
たちき「各パーティから代表1名くらい、だいたい6人でラスボスに挑んだはず。ちょっとうろ覚えです。もしかしたら10人くらいで挑んだのかも?」
シャール「他メンバーは観戦?」
たちき「そうです。応援係で、代表者のロールプレイを楽しんでました。本気の演技の本気の遊びですよ。すごかったです」
シャール「ほんとにみんな、TRPG好きな人達の集まりだったのね」