シャールとTRPG10

シャール「TRPGのイベントってどういう内容なの?」
たちき「主催は……名前忘れましたが『紅にゆれる恋いろは』(仮)みたいな団体で」
シャール「可愛い名前の主催者さんね」
たちき「いや、団体名覚えてないので仮の名前です。主催さん達は、当時高校生だった僕たちよりも幾分年上な感じだったから、大学生かもしかしたら社会人だったのかも」
シャール「主催がその人たちなのはわかったけど、具体的には? その人たちがゲームマスターをやるの?」
たちき「ゲームマスターもやって、全体の運営もやってという感じでした。流れとしては、イベントがある日は某会館の某会議室に午前中から集まって、今日はこんなゲームやります、というのを各ゲームマスターがアピール。主催側だけでなく参加者もゲームマスターとして参加もできたはず。で、Aのゲームは6人前後、Bのゲームは4〜6人、Cのゲームは……みたいにゲーム紹介と募集人数があるので、参加者は好きなゲームや気になるゲームのテーブルに着いて、あとはテーブルメンバーでTRPGをプレイするのです。中断して各テーブルごとにお昼ご飯を買いにコンビニ行ったりもしました。夕方前くらいには終わらせて解散になります」
シャール「初対面の人とどんなおしゃべりしたの?」
たちき「最初はゲームマスターからのゲーム紹介、その後キャラ作成、あとはロールプレイだから、プライベートな話とかは基本的にしなかったかと。自己紹介も名前と年齢または学年くらいだったはずだけど、本名を名乗ったかペンネームを名乗ったかは覚えてないです」
シャール「どんなゲームやったかは覚えてる?」
たちき「いくつかは覚えてます。特に……」
シャール「ちょっと待った。たちきって男子校って言ってたわよね」
たちき「そうですけどなにか?」
シャール「そのTRPGイベントには、女の子の参加者もいたの? 出会いはあったの? 出会いがあったとしたらチャンスにつなげたの!?」
たちき「質問重ねるのやめてください。どこから答えればいいのか」
シャール「全部!」
たちき「え〜。でもそういうイベントじゃないんですよ。純粋にみんなTRPG大好きな人が集まってるから、そこでナンパとかしたらダメなんじゃないかな」
シャール「てことは女の子もいたのね」
たちき「いましたが、男女比でいったら9対1くらいですよ。多くても8対2。もちろん大きい数字が男子」
シャール「出会いはあったの? なるべく女の子と同じテーブルに着いたり、女の子がゲームマスターやってるゲームを狙ったり」
たちき「いやいやいや、そういうのないですから。純粋に気になるゲームで選びましたから」
シャール「思いがけない再会とかは?」
たちき「……ニアミスくらいなら?」
シャール「詳しく!」
たちき「いやです。恋バナ(?)苦手なんで、TRPGの話に戻しますよ」
シャール「なんでよ。たまには恋愛トークしたいのに」
たちき「(スルー)まず覚えてるのは、全員でソードワールドのクロスプレイをしたこと。これは主催者さん達がシナリオを作ってゲームマスターとなって5か6くらいのパーティを作って、全参加者で一つの物語を違った視点から進行させました。大人数だからできるシナリオで、あれは面白かったですよ」