シャールとTRPG7

シャール「ロールプレイが必要って、どのくらい?」
たちき「熱いセリフを言ったりかっこいいセリフを叫んだり、思い切ってネタに走ったりあえてクールキャラを演じたり。今でいう中二的なノリが好きな人向けなゲームかもしれません」
シャール「たちきにそういうのできるの?」
たちき「シャイでピュアな僕には難易度高かったですね。でも友人達はみんなノリノリだったので、足を引っ張らないように一生懸命後ろからついていきました」
シャール「番長学園っていうのはどんなゲームなの?」
たちき「名前の通り学園もので、プレイヤーはみんな何かしらの番長になります」
シャール「番長って、普通は学園に一人なんじゃないの?」
たちき「このゲームのこの学園ではみんなが番長なんです。○○番長みたいな、自分の好きな番長キャラを作ってプレイします」
シャール「たちきが作ったキャラは? また女の子キャラクター?」
たちき「いえ、普通の少年ですよ」
シャール「なんの番長にしたの?」
たちき「武器は棍で、棍術使いの熱血番長、木藤勇祐」
シャール「嘘でしょ。たちきが熱血って。シャイでピュアな少年じゃなくて?」
たちき「『死にたいやつからかかってこいやー!』と叫んで特攻して……」
シャール「そんなたちき、想像できないんだけど」
たちき「中盤で普通にやられて倒れて……」
シャール「弱っ」
たちき「番長学園のルールで自主的に退場する、行方不明宣言をして、それ以降は他のみんなを見守り……」
シャール「逃げ出したんじゃなくて?」
たちき「みんなが苦戦しだしたとこで『今だ、チャンスだ! 僕らのゆー君!』というみんなからの掛け声に合わせて颯爽と復活して敵を撃破!」
シャール「おいしいとこだけ持っていった!?」
たちき「そんな熱い演出ができるゲーム、番長学園。楽しかったですね」
シャール「ちゃっかり主人公ポジションじゃないの」
たちき「ちなみにこのゲーム、燃えあり笑いあり涙(?)ありの演出をしたりセリフを言ったりすることで、ゲームマスターの独断と偏見による番長力を付与されて、その番長力を使ってあれやこれや必殺技を使って戦うという、とにかくロールプレイと番長力ありきのゲームです」
シャール「なんていうか、すごいゲームね」
たちき「うろ覚えだけど、ステータスは『知力』『スピード』『パワー』『冷静』『美形』あたりから2つ選んで、さらにオリジナルステータスを2つ作って、計4つのステータスを駆使してゲームを進行するんです」
シャール「それでどうやって戦うのか疑問だけど」
たちき「それはもうノリとこじつけで。想像と話術と勢いでカバーです。周りを納得させればオッケー」
シャール「聞けば聞くほどたちきのプレイ姿が想像つかないわね」
たちき「あの頃は若かったんですよ……」