シャールとTRPG

たちき「では、テーブルトークRPG、以下TRPGについて語っていきますが……先に言っておきます」
シャール「何を? なんかの予防線を張ろうとしてる?」
たちき「ぶっちゃけそういうことです。細かいとこまでは覚えてないので、記憶をたどりながらのざっくりとした内容になります」
シャール「たまには調べながら書いてもいいのよ?」
たちき「いや〜、あくまで下調べなどはなし、記憶と記録のみで書くのが自分ルールなので」
シャール「わかったわよ。なんでもいいからさっさとはじめてよね」
たちき「じゃあ僕のTRPG遍歴を語る前に、まずはTRPGとは何かってことから書こうかと」
シャール「そうね。私もよく知らないし。簡潔にお願い」
たちき「そもそもRPGというのは、ロールプレイングゲームの略で、ロールプレイというのは……なりきり遊びみたいな意味かな。ドラクエ3で例えると、プレイヤーは主人公の勇者になりきって勇者を演じながらゲームを進行するわけです。時には闘いがあり、時には謎解きがあり、時には『はい』か『いいえ』の選択肢があるわけです」
シャール「それはわかるわよ」
たちき「そして最終的には敵を倒して世界を救う……というゲーム制作者からの最終目的が設定されてるわけですね」
シャール「RPGってそういうものよね。で、TRPGっていうのは?」
たちき「TRPGは、上に書いた通りテーブルトークRPGの略で、つまりテーブルを囲んでトークしながら自作キャラクターになりきって進めるゲームです。使うのは紙とペン、あとはサイコロっていうのが一般的ですね」
シャール「それだけでゲームになるの? というか面白いの?」
たちき「そこで重要なのが、ゲームマスターと呼ばれる存在。TRPGは一人のゲームマスターと複数人のプレイヤーというのが一般的です。ちなみに僕が初めてプレイした時は、プレイヤー6人でやりました」
シャール「ゲームマスター……名前からするとゲームを司る存在。わかったわ。つまり複数のプレイヤーでゲームマスターという敵に立ち向かうゲームなのね」
たちき「うーん、惜しい。合ってる部分もありますけど、必ずしもゲームマスターイコール敵ではないです。味方の場合もあるし、中立の場合もあります」
シャール「どういうことよ」
たちき「ゲームマスターは、先程のドラクエで例えるなら制作者なんです。敵も作りますけどお助けキャラや村人などのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)も作るし、ダンジョンマップも作るし、何より一番肝心なストーリーを作ります」
シャール「……一人で全部? ゲームマスター、大変すぎない?」
たちき「そうですね。ゲームマスターの腕の見せ所ですね」