シャールと二次創作5

たちき「次の二次創作は……先に言っておくと未完成です」
シャール「未完結どころか未完成なのね。作品は?」
たちき「ネギまですね」
シャール「またまた懐かしい作品を。内容は?」
たちき「形式は普通の小説です。小説を書くときにいつもはタイトルを後回しにするのですが、この時は珍しく決まっていて、『師匠(マスター)とかなかな組』となってました。だから内容もそのまま、エヴァちゃんとあの四人が登場して、主人公は出てきません」
シャール「ある程度は書いてあるの? それとも脳内プロットだけ?」
たちき「……1ページ」
シャール「…………」
たちき「…………」
シャール「で、内容は?」
たちき「え、続けるの? いつもみたいに、じゃ次って言われると思ったのに」
シャール「たまには突っ込んで聞いてみようかなって。1ページ目以降の続きがあればだけど」
たちき「原作でいうと文化祭直前くらいの時間軸で、かなかな組の四人が特訓(?)をするためにエヴァちゃんに少し教えを乞いにいきつつ、そんなのは面倒だから勝手に修業してこいと異世界または異空間に飛ばされて脱出を目指す冒険コメディ予定でした」
シャール「まあまあプロットはできてたのね」
たちき「でも、なかなか書けずついには完成せずで……二次創作の難しさを学びましたね」
シャール「完成させないことには学びも何もないんじゃない?」
たちき「いえいえ、オリジナル作品と違って二次創作は旬があるんですよ。アニメ放映中や直後、ゲーム発売直後、マンガは連載中とか、人気が出てる時なら見てくれる人も多いけど、ブームが過ぎてからじゃ読んでくれる人も少なくなるわけで」
シャール「そっか。キャラ設定や世界観を考える必要がない分、二次創作のほうが敷居が低いと思ってたけどそんなこともないんだ」
たちき「中には、二十年もあず○んがや銀河お嬢様伝説○ナの二次創作を描き続けている人もいるけど、それはもうコアなファンのためというか作り手の熱量とか、いろいろすごいと思う。そういうひたむきな一途さがないと、二次創作はできないんじゃないかなって学びました」
シャール「比較どこがおかしいけど、まあ言いたいことはなんとなく伝わったわ」
たちき「書きたい書こうと思った時に一気に書かないとなんですよね、二次創作は」