シャールと創作活動46

シャール「第一章は、昨日聞いた通り双子が故郷の村から都会の街へ旅立つお話でしたね」
たちき「そうです。双子の他に、兄弟子のフラットも出てきます。そして第二章。都会の街の学園へ双子より先に入学していた幼なじみペア、ソニックとノートとの再会。さらにノートのお姉さんシャープとの出会い。第二章は主にノートを中心とした、ソニックとの関係と姉妹関係のお話です」
シャール「それ、気をつけないとソニックが空気キャラになってしまうのでは?」
たちき「そう思って出番を増やしたら、双子ペアより主人公っぽい立ち位置になってしまったので、むしろ出番を減らす方向です」
シャール「あらら、そうでしたか。そうなると第三章は……」
たちき「フラットとシャープの関係なんですが、ここで一つ問題が」
シャール「なんですか?」
たちき「フラットとシャープ、ビートとシンフォニーは、キャラありきでキャラ設定したので、ストーリーが後付けで必要だったんです」
シャール「いいんじゃないですか? そういう作り方もありだとは思います」
たちき「それで、最初はフラット(男20才)とシャープ(女19才)は人前でもいちゃいちゃするラブラブカップルという設定だったんですが、問題はビートという15才の少年とシンフォニーという24才のお姉さんが、なんでパートナーを組んでるか理由を決めきれなくて」
シャール「そこは最初から考えとかないとまずくないですか?」
たちき「まずいです。だから頭の中で各ペアの関係性とか四人の関係性とかをいろいろ悩んだ結果」
シャール「どうなりましたか?」
たちき「四人は過去、学生時代にいろいろ複雑な関係だったことにして、今はすれ違っていることにしてみようかと」
シャール「あ、言われてみると、物語開始時点でフラットは故郷の村にいるのにシャープは都会の街にいるんですね」
たちき「そうです」
シャール「あれ? でも学生時代って、何年前のことですか? フラットとシャープの学園在籍を逆算すると……」
たちき「本編より五年前くらいで考えてます。フラット(15)とシャープ(14)が学園入学して出会い、ビート(15)やシンフォニー(19)と仲を深めて」
シャール「ちょっと待ってください。ビート君て、本編で15才なんですよね。なんで5年前も15才なんですか? 誤字ですか? それとも……」
たちき「それとも、の方です。ビートは明るい無邪気系少年なんですけど、生れつき喋れないというキャラ設定が最初からあって、でも理由は考えてなかったので、ちょうどいいから五年前に何かあったことにしようかなと」
シャール「なんという思いつきの適当設定……」
たちき「それに、シンフォニーの二重人格(?)も、特に理由は考えてなかったんで、昔は尖っていたけど今は丸い性格になった、みたいのもありかなって」
シャール「ほんとに思いつきで書いてるんですね」
たちき「いえいえ。それだと書きながら苦労するし最悪全部書き直しになるので、まだ書いてはないんですよ。自分で納得のいく初期設定ができてから書き始める派なので」
シャール「ほんとに書き始められるんでしょうか。先が不安なんですけど……」