たちき「♪いーくつのー」
シャール「♪はじめてー」
たちき「♪いろーをまーぜあわーせてー」
シャール「♪ふれたーかぜーのいろーあつーめてー」
たちき「♪ねぇつーぎはーなにーをーかーなえよーうかー」
シャール「♪うまーれるーまたあーたらしいやぼーうを」
たちき「♪きーみとあるーくせーかいー」
シャール「♪こころーのーままにーえーがいてくーものーがたりー」
たちき「♪ふたりだからーつくーれるー」
シャール「♪きせきさえーこのーまーまーかーなーえーてゆーこう」
たちき「♪それはいろをーかーさーねーるー」
シャール「はーい、ストップストップ。なんでいつもそこの音間違えるのよ。重ねる、の『る』の音」
たちき「この音、苦手なんです」
シャール「正確にいうと、重ねる、四文字とも音が少し微妙」
たちき「細かい！ でもたぶん否定できない」
シャール「たちきってそんなに音感ないんだっけ？」
たちき「自分じゃわかんないけど、例えばカラオケとかで自分で歌ってる音がずれてたら、あ、ずれてる、ってわかるくらいには、かなあ。学生時代の音楽の成績は並です。よくて中の上くらい」
シャール「でもそれって、ずれた音から正しい音に戻せないと意味がないし、何より正しいと思っている音が間違ってたらどうにもならないんだよね」
たちき「それを言われたらどうすれば。練習あるのみって言っても、間違った音で覚えて練習したら意味ないってことでしょ？」
シャール「とにかくたくさん聞く。ただ聞くだけじゃなくて、音のひとつひとつ、音階をよく意識しながら聞く。あとは音のつながりね。前の音がこうだから、次の音はこれになるって組み合わせは有限だから、よっぽど変なつくりの歌じゃなければ、コードからメロディーも見えてくるのよ」
たちき「それができる人は作曲とかできる人なんじゃないかな。もうちょっと初心者向けなアドバイスは……」
シャール「ダメ出しは私がするから、練習しましょう」
たちき「やっぱりそれか」
シャール「さぁ、続けるわよ。今度は歌い出しから」
たちき「いやそこはソロだからよくない？ 1番のBメロからとか」
シャール「じゃあそれで。さんはい」
たちき「♪みーたーことなーいせーかいーすこしだけーふるーえるー」
シャール「♪どこまでーゆめはーかなえられーるのーだろう……やっぱりたちきの音、すこしずれてる気がする」
たちき「うわーん、練習します(>_<)」
