シャールとテニス5

シャール「ボレー&ボレーの次の練習は何をするんですか?」
たちき「ボレー&ストロークですが……ぶっちゃけると、昨日書いたようなボレー&ボレーの練習をずっとしていてミスなくできるようになってくる頃には、だいぶテニスの動きができてきてると思うんですよね。サーブは別として」
シャール「そうなんですか?」
たちき「ボレーの練習って、ボレーだけじゃなくてストロークの基礎にもなってるんです。特に腕の振り方や、足運び、膝の使い方とか」
シャール「それにしても、ボレーだけじゃテニスとはいえないんじゃ」
たちき「そこで、ボレー&ボレーの練習の第二ステップは、二人の距離を開けます。というかだんだん距離を拡げていきます」
シャール「それだと……ボレーが届かなくてバウンドしちゃいませんか?」
たちき「それが狙いです」
シャール「あ、バウンドしたボールを打てばストロークになるんですね」
たちき「そういうことです。あくまで最初は、ストロークを意識せずにボレーを続けるつもりで打つのが重要です」
シャール「なるほど。ストロークだから打ち方を変えるのではないと」
たちき「フォームもわからないうちからストローク思い切り打っても意味ないですからね。ホームランになるだけです」
シャール「その点、ボレー&ボレーで相手の返しやすいとこを狙って打ちながら距離を拡げていけば……結果的にストローク練習の第一歩になるんですね」
たちき「ドライブとかスライスとか、そういうのはあとから覚えられるので。最初はとにかくラリーが続かないことには練習にならないですから、何度も言いますがまずは相手の打ちやすいとこに打ち返せるようになってください」
シャール「その話のあとだとこれを聞くのはちょっとためらうんですけど……」
たちき「なんですか?」
シャール「練習する相手がいない場合はどうしたらいいですか?」
たちき「壁打ちでも同じです。ボレー&ボレーからの、だんだん壁と距離を開けていってボレー&ストローク。特に壁が相手の場合は、自分がある程度強く打たないとこちらが打ちやすいとこに返ってこないので、対人より難易度が上がる場合もあります」
シャール「壁のなるべく近くで高速壁打ちボレーとか」
たちき「楽しいですよ。特にフォアバックフォアバックとひたすら交互に打つとか」
シャール「経験あるんですね」
たちき「♪壁とボールだけが友達さ〜、って思わず変な替え歌歌っちゃったじゃないですか」
シャール「伝わりますかねー」
たちき「伝わらなくていいです」