シャールとテニス2

シャール「たちきはいつからテニスやってるんですか? 3歳くらいから、元テニスプレイヤーの親に教え込まれてたとか」
たちき「そんなテニス漫画みたいな環境ではないです。普通に高校からです」
シャール「中学ではやらなかったんですね」
たちき「やりたかったんですけど、テニス部がなかったんですよ」
シャール「あれば入っていたってことは、小学生の頃からテニスが好きだった?」
たちき「そう言われてみると……小学生の時は休み時間にみんなでサッカーとかバスケットとかはやってて、中学でもバスケかっこいいなって思ったんですけど」
シャール「けど?」
たちき「練習きつそうでやめときました」
シャール「あら」
たちき「で、よく考えたら集団競技よりは個人競技のほうが周りの足を引っ張らなくてすむかなとか考えて」
シャール「昔のたちき、卑屈すぎません?」
たちき「いや、今でも同じですよ。誰かに迷惑かけるくらいなら一人で生きたい派なので」
シャール「部活だけじゃなくて人生論にまで発展しちゃってます」
たちき「まあそれはさておき、それまでまったくやったことはなかったけど、多分テレビとかでテニスを見て、子供心にかっこいいと思ったんでしょうね。さっき書いたバスケは友達がみんな入ったからぎりぎりまで悩んだのですが、でもテニスがやってみたいと思い」
シャール「テニス部に入ったと……あれ? でもさっき中学にテニス部はなかったって」
たちき「そうです。だから」
シャール「わかりました。近所にテニススクールみたいのがあってそこに通ったんですね」
たちき「違います。テニスは高校からってさっき言ったばかりですが」
シャール「ということは中学では何部に? 話の流れからするとソフトテニス部ですか?」
たちき「いや、違います。ソフトテニスはテニスとだいぶ違うようなので入りませんでした」
シャール「となると……わかりません。中学の部活動は何をしてたんですか?」
たちき「それはテニストークから離れるので、語りません。とりあえず中学時代にソフトテニス部には入らなかった、とだけ今は言っておきます」
シャール「明日への伏線ですね。ここからどう面白いトークになるのか、私、期待してます」
たちき「いや面白トークにはならないです、とマジレスしときます。あらかじめ」