シャールと格闘ゲーム23

たちき「新キャラとかあんまり興味なかったんですよ。闇慈ひとすじなので」
シャール「たちきが闇慈使いなのはわかったけど、じゃあ陰ループとかできた?」
たちき「あ〜、そんなコンボもありましたね。結論からいうとできません」
シャール「えー」
たちき「やり方はわかるんですよ? 陰のあと着地してすぐにダッシュしてしゃがみPからの立ちSで陰、以下略みたいな。でも僕の格ゲーの腕は人並み程度なので、当時そういう難しいコンボはできませんでした。練習はしたんですけどなかなか……」
シャール「今ならできそう?」
たちき「どうでしょうね。やってみないとわかりません。でも闇慈はとにかく読み合いが面白いキャラなので、そういう駆け引きは得意でした」
シャール「例えば?」
たちき「闇慈といえば、まずは疾(しつ)を使って攻めるのが基本ですが」
シャール「疾ハメね」
たちき「いやいやいや、疾ハメというほどハメ技ではないです。言うなれば疾攻めくらいで。まあ、ほんとにうまい闇慈使いの疾攻めは、確かに疾ハメと言われてもしかたない感じはしますが、僕はそこまでできません」
シャール「でも疾は使うんだよね?」
たちき「それはまあ、疾がないと闇慈ではないですから。疾を置いてから追いかけてダストや足払いや風神からの一足飛びや投げや、相手の反撃を見越して近づいてあえてガードして疾の二段目を当てるとか」
シャール「なかなか奥が深い」
たちき「です。ちなみに、闇慈同士だとお互いやることや攻めどこがわかるので、闇慈対闇慈だと疾攻めが効かないという法則も個人的にはあると思ってます」
シャール「そういうことが実際にあったの?」
たちき「実はですね。闇慈対闇慈が闘ってるのを見かけて、お、闇慈同士の闘いってこうなるんだ、と見ていたらなんと」
シャール「なんと?」
たちき「次の人も闇慈で乱入して」
シャール「闇慈使いが三人も」
たちき「さらにその次の人も、空気読んだのかそれとも闇慈使いなのか、まさかの闇慈で乱入」
シャール「闇慈が四人って」
たちき「そして僕の番が回ってきて、闇慈しか使えない僕はもちろん闇慈で乱入」
シャール「闇慈だらけじゃない」
たちき「ほんとだよね。四人目くらいからお互い、苦笑してたし。謎の連帯感もあったし。で、見てると結構使い方に差があって、とにかく攻める闇慈にカウンター中心の闇慈、コンボ重視の闇慈とか」
シャール「たちきは?」
たちき「読み合いに勝てるようにはなってたけど、ここ一番で読み負けたりコンボで押し切られたりしたから、まだまだだな自分って感じだった。やっぱり手数で攻め続けないとなんだよね、闇慈は」