シャールと神社8

シャール「覚えてることは?」
たちき「とにかく広いとこでしたね。あとは敷地内に『月讀宮』みたいな、なんとか宮がたくさんありました。別宮っていうんでしたっけ」
シャール「たちきのお気に入り……」
たちき「風宮です!」
シャール「早い早い。喰い気味に答えなくていいから」
たちき「だって風宮ですよ。『かぜのみや』ですよ。もう僕にぴったりじゃないですか。ここにお参りすることで、僕にも風使いの能力が」
シャール「妄想乙」
たちき「一言で切られた!? 夢くらい見てもいいじゃないですか」
シャール「だって伊勢神宮って言ったらもっと見るとこあるでしょ。たちきの着眼点おかしいでしょ」
たちき「え〜、じゃあ無難に20年に一度の式年遷宮の話でもする?」
シャール「それだよ、そういうのでいいんだよ。そもそもここまでの神社トークで、どの神社で何を奉っているかとか一つも触れてなくない?」
たちき「そんなのググればわかるし、わざわざ僕が語るまでもないんだよ。僕が語りたいのは、僕がどうやって神社や神宮を巡り歩いてきたかなわけで」
シャール「まあ、言いたいことはわかるけど」
たちき「そんな感じで内宮を隅から隅まで散策したのち、おかげ横町を通って地下通路(?)を抜けて車に戻りつつ、昼過ぎには外宮へと辿り着きます」
シャール「あ、やっぱり外宮も行ったんだ」