シャールと神社3

たちき「そんな感じで、大洗神社に初参拝した数年前の一月二日。海岸で日の出を見てしばらく砂浜で遊んでからいったから、神社にいったのは朝9時くらいだったはず」
シャール「その時間だと混んでるの?」
たちき「混んでないです。並ばずにお参りできます。ただし、時間が経つにつれて人は増えてきますけど」
シャール「まあ三が日の二日目だもんね」
たちき「あと、神社の前に屋台も出てるんだけど、朝早過ぎるとやってません」
シャール「それは残念」
たちき「ちなみに毎回海岸から松林の中を歩いていくから、正面からお参りしたことないかも」
シャール「それはどうなのよ」
たちき「帰りは正面の階段を下ります。雄大な太平洋を見ながら」
シャール「結構急な階段だから、足元見ながら下りないと危なくない?」
たちき「神社のお目当ては可愛い巫女さんです」
シャール「問題発言! さすがに冗談だよね!?」
たちき「……二割くらいは本気です」
シャール「こらこらこら!」
たちき「あとはおみくじかな。個人的にはその場ですぐに結ばない派です」
シャール「じゃあどうするの?」
たちき「一年間お財布に入れておいて、翌年お参りした時に古いおみくじを結んできます。それを約10年実践してきましたが……」
シャール「なるほど。でも五年くらい大洗行ってないよね?」
たちき「そうなんです。前回行ったときのおみくじはまだお財布にあります。多分」
シャール「大洗近いんだから、パパッと行ってくればいいのに」
たちき「今は聖地化してるから、僕みたいな脱オタクには行きづらいんですよね」
シャール「脱オタクとか、何言ってるんだか……」