シャールと麻雀8

たちき「仲間内に『一発の○○』と呼ばれたメンバーがいます」
シャール「いやいや、一発ってそうそう出ないでしょう」
たちき「そのはずなんですけど、その時の彼はおかしいくらい一発を出していて。一発に振込みたくないけど、こちらも高め狙いだからと勝負した捨て牌で一発、こっちもリーチしてるから仕方なくツモ切りすればまた一発、しまいには他三人が振込むものかと全員安牌切ってるのに一発ツモ。最終的にだいたい10回リーチしたうちの半分を一発で上がってました」
シャール「それはすごいですね。麻雀マンガに出てくる能力みたいです」
たちき「何年も前ですけど、今だにその話は語り継がれてます」
シャール「たちきは何か、語り継ぐような出来事はないんですか?」
たちき「僕の話っていうか、ちょっと違うかもだけど小話が一つ。久しぶりに麻雀やった時に、左回りか右回りか意見が分かれたことがあって」
シャール「どういうことです? ツモ順がですか?」
たちき「ツモ順や配牌順ですね」
シャール「でも、左から鳴いてチーするんだから左回りでは?」
たちき「僕はそう言ったんですけど、三人が右回りだよって言うから、え、え? ってなって。でも麻雀やる時はいつも本を持ってるから念のため調べたら、やっぱり左回りで」
シャール「三対一の意見だと、自分が間違ってるのかって不安になりますよね」
たちき「珍しい役の飜数確認や符計算確認もあるから、うちでやるとき以外も毎回麻雀の本は持っていくんです」