シャールと小話2

シャール「ブログ更新のネタがないわ」
たちき「ぶっちゃけたね。佰物語みたいにお題がある方が、やっぱりやりやすいのかもね」
シャール「なんか面白い話ない?」
たちき「無茶ぶりやめてよ。平凡な日常を過ごしてる僕にそう言われてもさ……じゃあとりあえずひとつ小話でも」
シャール「あるんじゃない」
たちき「といってもずいぶん前のことなんだけどね。うちの職場で避難訓練があったんだけど」
シャール「大人になってもあるのね。学校だけのイベントかと思ってたわ」
たちき「新しい職場になってから初めての避難訓練だから、まず非常階段の位置を把握するとこから始めて、当日はぞろぞろと非常階段下りて」
シャール「人が多いの?」
たちき「建物はだいたい10階建てだからね。まあまあ多いです。で、みんな列になって前の人の後ろを着いて行って10階から1階まで下りるんだけど。エレベーターじゃなくて階段で10階分下りるとか結構大変でさ。だいぶ下りたなって思ったあたりで列が止まって。階段の下を覗いてみたら、なんか人の列が動いてないんだよね」
シャール「非常口が開かなくて先頭の人が立ち往生したのかしら。ほんとの火事とかなら大惨事ね」
たちき「そう思ったんだけど、ふと自分のいる場所の横を見たら『1F』って書いてあるドアがあって」
シャール「え、ちょっと待ってよ。それってまさか」
たちき「僕も、まさか……と思ってそのドア開けたら、外に避難訓練誘導係の人がいて、中庭こちらですって言われて」
シャール「てことは先頭切って非常階段下りた人達は、地下まで下りちゃったってこと?」
たちき「です。初めてだから出口わからなくてもしょうがないけど、他に誰も気づかないものかなって。僕も最初は気づかなかったわけだけど」
シャール「とりあえず前の人に着いていく、いかにも日本人らしい失敗ね」
たちき「まあ、避難訓練は大事だよって身に染みた出来事でした。皆さんも、初めて行くとこはもちろん、普段行くとこだけでも非常口を意識してみてくださいね」
シャール「誰に向かって言ってるのよ。まあ、ためになったしまあまあ面白い小話だったわ」
たちき「それはどうも」