シャールと佰物語・ストーブ

たちき「ストーブ、あったあった。これは覚えてる」
シャール「珍しい。いつも『よく覚えてないんです』が口癖だったのに」
たちき「学校のストーブって、教室の前側のドア入ってすぐのとこに置くんだよね。だから一のかわの先頭の席だとすっごい暑い」
シャール「一のかわって、なに?」
たちき「え? 一のかわは一のかわだよ。教室の廊下側の二列。ちなみに真ん中二列がニのかわ、窓側の二列が三のかわ。って呼ぶでしょ?」
シャール「知らないけど。どこの風習なのよ」
たちき「え〜、まじで。でもそれについて話すと今日のお題が進まないからまたいつか」
シャール「まあいいわ。で、ストーブが暑い話ね」
たちき「前の席は暑いけど後ろの席は結構寒かったりね。三のかわは窓際だし、一のかわの後ろはドアあるし」
シャール「そういえば燃料は?」
たちき「ストーブ当番……いや、日直だったかな。朝、用務員さんのとこまでいってポリタンクで灯油をもらってくるんですよ」
シャール「小学生に灯油運ばせるのね。それって普通なのかしら」
たちき「さあ。当時は疑問に思わなかったけど。今は教室にエアコン設置するとこが増えてきたし、灯油使わないのかもね」
シャール「ちなみに中学校と高校でストーブは使ってたの?」
たちき「覚えてません!」
シャール「……はあ。やっぱりいつものたちきだったわ」