シャールと佰物語・不良

シャール「不良とか、たちきの周りにいた?」
たちき「小学校中学校だと、将来そうなりそうな予備軍みたいな生徒が何人かいたけど、警察のお世話になるような人まではいなかったはず」
シャール「高校は?」
たちき「進学校だから、基本的には真面目な生徒ばかりだったんじゃないかな」
シャール「それなら今日こそ、特に語ることはなしと」
たちき「そうだね。それでもいいかな」
シャール「うーん、じゃあたちきの学生時代で一番不良っぽい行動は?」
たちき「そう言われてもパッと思いつかないけど」
シャール「仮病で保健室で寝てたとか、ヘルメットしないで自転車乗ってたとか、夜の学校で窓ガラス割ったとか、改造制服着たりとか」
たちき「ないな〜、自分で言うのもなんですけど、ほんとに真面目系生徒だったんで。あ、でもしいて言えば一つ、模試の一限に遅刻したことがあるくらい、かなあ」
シャール「何か理由が?」
たちき「……た、たいした理由じゃないので省略します」
シャール「……なんだろ、たちきに限ってまさか、朝から特典目当てで映画見に行って特典だけもらって映画見ないで二限から模試に参加した、なんてことはないだろうし」
たちき「え!?」
シャール「……え?」