シャールと佰物語・ニックネーム

たちき「ついに僕のニックネーム、『たちき』こと『羽森樹(はねもりたちき)』の由来について……」
シャール「語るの?」
たちき「いや、語らないけど」
シャール「じゃあなんで語りそうな前フリしたのよ! たちきを昔から知ってる人は、いよいよ語るのかー、前から気になってたんだって思ってるかもじゃない!」
たちき「そこは秘密のままのほうが面白いかなって。語りそうで語らない、みたいな」
シャール「語るんじゃなくて騙ったわけね」
たちき「うまいこといいますね」
シャール「別にうまくないし、そんなのどうでもいいのよ。それよりニックネームについて、なんかないの?」
たちき「順を追っていくと、小学校低学年の頃は、本名の名字の一文字目からとって○○くんみたいに呼ばれてました。命名は担任の先生。それが結構浸透して、小学校卒業まではそう呼ばれることが多かったかな」
シャール「普通のエピソードね」
たちき「でも中学校の頃には、そう呼んでくれるのは小学校六年間同じクラスだった女の子だけになって、今ではそのニックネームはその子との淡い思い出になってます。例えば、もし今その子と再会したら、そのニックネームで呼んでくれるのかな、とか思うとドキドキしますね」
シャール「急にロマンチックエピソードに!? 詳しく!」
たちき「『たちき』こと『羽森樹(はねもりたちき)』のニックネームというかペンネームを使い始めたのは中学校の途中あたりからです」
シャール「スルーしないでよ! 『たちき』の由来も気になるけど、毎回毎回恋バナになると逃げるんだから!」
たちき「由来はさておき、中学校は名字呼び捨て、高校は名字に君付けが主流だったので、『たちき』が広まったのは大学に入った時ですね。サークルに入った時に、自分のニックネームを自分で考えよう(名前呼びも可)っていうルールがあったので、これを機に『たちき』を使ってみようかなって思って。結構人数多いサークルだから、先輩にも同期にももちろん後輩にも、かなり浸透しましたよ」
シャール「で、個人サークルを作った時もその名前を使いつつ」
たちき「サークル名もニックネームっていうかペンネームの名字を訳した『フェザーフォレスト』です」
シャール「いつまで使うの?」
たちき「変える予定はないから、ずっと使いますよ。これからも、羽森樹(はねもりたちき)、はねもりたちきを、よろしくお願いします」
シャール「なんで街頭演説風なのよ」