シャールと佰物語・数学

シャール「数学は昔から好きだったの?」
たちき「そだね。数学以前の算数から結構好きだった」
シャール「何かきっかけがあったとか」
たちき「よく覚えてないけど、小学校の図書室に、まんがで算数を勉強できる本があって、それを読んでたから楽しく思えたのかも」
シャール「まんがで勉強できるのは、子供には楽しいわね」
たちき「中学高校の頃は、親が買ってきた秋山先生の本とかよく読んでたかな」
シャール「好きな分野とかは?」
たちき「方程式も好きだし図形も好きだし確率も好きだし、高校でいうと数1〜数3、数A〜数Cのどれもまんべんなく好きですよ」
シャール「つまづきはなかったの?」
たちき「微分積分は難しかった。でもあれがわかると球の体積の公式の理由とかわかって楽しいよね。一時期は数学の道に進もうかなとか本気で考えたもん」
シャール「進まなかったの?」
たちき「まあ仕事にするのは大変かなってふと気づいて。でもパズルみたいな数学に類するものは今でも好きですよ。……一応免許ももってるけど、もう使うこともないかな」
シャール「は?」
たちき「だって大人になった今振り返ると、二次方程式の解の公式とか忘れてるし、因数分解だってできなくなってるし、証明問題とか全然わからないし、せっかく覚えたものが無駄になってるのはもったいないかなって思うけど、でもどうすることもできないし」
シャール「じゃなくて、さっきさらっとなんか言わなかった? 何を持ってるって?」
たちき「いやいやそこは、難聴系主人公スキルで聞き逃してくださいよ」