シャールと創作活動16

シャール「では、そんなフルパラの作品紹介を手短にお願いします」
たちき「『火』や『水』など、計9属性の魔法が存在する、とあるファンタジー世界。誰でも1つの属性が使えるんですが、ごく稀に2つの属性を使える子供が生まれてきます。作品の舞台となる街の学園には普通のクラスの他に、そんな希少な子を集めた異年齢クラスがあり、11人が在籍しています。そんなある日、このクラスに一人の転入生がやってきます。その男の子はなんと、2つどころか9つすべての属性を扱えるというさらに希少な生徒。そして、彼ら彼女らの学園生活は季節を巡っていき……という感じです」
シャール「2つの属性を使えるっていうのがポイントなんですね」
たちき「はい。二重魔法者(デュアルマジッカー)と呼ばれてます」
シャール「3つや4つ使える人はいないのかしら」
たちき「今のところはいませんね。そう考えると主人公の9属性というのは、特別というより正直異常です」
シャール「作者がそんなこと言って大丈夫ですか?」
たちき「でも、チートのような強さはなくて、魔法の総合力からすると実はそんなに強くないです。少なくとも物語開始時点では」
シャール「あえて最強能力にはしなかったんですね」
たちき「そうですね。最大の属性使いでも最強の魔法使いではないというか、その分は工夫や努力で頑張る様子を書きたかったので。才能はともかく、最初から最強よりだんだんレベルアップしてく作品の方が好きなんですよね」
シャール「最近は最初からチートやらレベル99みたいな作品がはやってますけど、あまり好きではないと」
たちき「嫌いではないですけど、そうですね。修行や特訓して強くなっていくのも大事じゃないかなと思います」