シャールとあまおう

たちき「毎年この時期は、スーパーにあまおうの商品が並ぶんだよね」
シャール「そうなの? 例えば?」
たちき「カントリーマアムとか、森永のチョコパイみたいな苺ケーキとか」
シャール「おいしそうじゃない。それで?」
たちき「なかでも一番楽しみにしてるのが、薄皮パンのシリーズなんだけどさ」
シャール「5個入りのアレね。毎週広告に載ってるじゃない」
たちき「でも、買えないんだ……」
シャール「なんで?」
たちき「スーパーに着く夕方にはもう売り切れてるから。大量に残ってるクリームパンの横の、ガランと空いたスペースを見ると、涙がこぼれてくるんだ……」
シャール「ちょ、そこまでなの!? えっと、朝一番で買いに行くとか」
たちき「時間的にちょっと厳しいかな。できなくはないかもだけど、そこまですると負けた気がするし」
シャール「何に負けてるのよ」
たちき「(遠い目)あまおうのジャム……はあ」
シャール「そんな風に言われたら私まで食べたくなってきちゃうじゃない」